a7で本物を撮るということ

誰かが何かに情熱を注ぎ真剣に取り組んでいる様子、それはとても尊く美しいものです。

それを映像として残すためにお手伝いできるとしたら、ビデオグラファーとしてこの上なく光栄なことです。

今回、鎌倉市にてハンドメイド フェルト帽子を制作しておられるChiholaine ( チホレーヌ )様の動画を制作させていただきました。
フェルト帽子作家のさかうち千帆さんは、原材料の選定から最後の工程まで全てご自分で行っておられます。

制作にかける想い・情熱を静かに、しかし大胆に帽子という形に表現していかれる様子は、本物のクリエイティブだと感じさせられました。

打ち合わせから撮影・編集まで約1ヶ月間をかけて、その魅力を詰め込んだ動画を是非ご覧ください。

今回の撮影では、最近導入したa7s3をメイン機材に使用しています。(サブ機としてa7R3)
その画質・ダイナミックレンジ、加えてコンパクトなボディによる取り回しの良さを改めて実感しました。

私のようなフリーランス・ビデオグラファーにとって、まさに理想的な機材と言えます。

収録フォーマットは、ほとんどXAVC HS 4Kの60Pで行い、一部スローのシーンで120p収録を行っています。
プロキシを同時収録する機能がありますので、その機能を活用すると編集時にとても役立ちますのでおすすめです。

そのままのデータではかなり編集が重たくなってしまいます…

加えてDJI RS2のジンバルを要所で使用していますが、カメラ内ボディ手ぶれ補正のアクティブモードも有用だと感じました。
レンズを変えた場合にジンバルのバランス調整を行う時間がない場合が時に発生します。

いま目の前で行われているシーンを逃したくない!そんな瞬間が撮影の間にいくつも起こるからです。

そうした場合でも、十分使用に耐えうる素材が撮れるというのは信頼できる道具であることの重要な要素ですよね。

不安要素が少なくなるほど、被写体にしっかり向き合い撮影に集中できるわけですから。

被写体は本物。機材も現状のベスト。

では、撮る人間はどうか?

表面的に誤魔化せたとしても、アウトプットとして出てくる映像は誤魔化せない。

これからもその時出せるベストを尽くして、かけがえのない一瞬を切り取っていきたい。心からそう思います。